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HOME > トピックス > 26周年記念大会・山下泰裕氏講演


相手の国の文化、習慣を理解し、相互理解を深めよう / 山下泰裕

 柔道の山下です。私は選手時代、指導者になってからも、韓国には何十回と行き、東海大、講道館で、多くの韓国人を指導し交流をしてきました。
 20年以上前にこの会のことを知り、ほんのわずかずつ応援してきました。今日はようやく参加することができたので、尹基さんにあいさつをと思ってやってきました。
 私にとってショックだったのは88(パルパル)オリンピックです。韓国の人は、日本対韓国はいうまでもなく、日本の対戦相手を応援するのです。日本が過去に行ってきたことは私なりに理解していたつもりでしたが、むごいことをしてきたのだと思いました。
 日韓のつながりは深い。朝鮮半島を経由して多くの文化が伝えられました。日韓の交流が一歩でもよい方向に近づくように、私なりに努力しなくてはと思いました。
 1992年から全日本の監督を8年間、務め、韓国の選手と日本の選手が兄弟のように助け合う関係が、柔道では作れました。
 最近、韓流ブームもあり、日本人が韓国に関心を持っています。そういう意味では、日韓の様々な障害が少しずつなくなっているのかと感じています。
 2009年に、NPOを立ち上げ国際交流を行っています。日本にとって近い国は、韓国、中国です。しかし、食べるものも食べ方も違う。相手の国の文化、習慣を理解し、相互理解を深めていくことが必要です。
国と国は、お互いの国益がぶつかるとおかしくなることもあります。しかし、民間人の交流を大事にしていけば、お互いの信頼関係は揺るぎません。まず、一番近い韓国とそれを深めていくことが、日本にとって大切です。
 パンフレットにもある「この国に住む外国人が 日本はいい国といえるように・・・」という、この視点を忘れてはいけないと思います。この会のますますの発展をお祈りします。